にゃん

マイ・エレメントのにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

6回は泣いた。
火のエレメントと水のエレメントが触れたらお互いが消えてしまうかもしれない、そんな恐怖の中触れた2人、2人は消えなかった。接触部分は少し沸騰したけど
少し火の勢いは弱まったけど、消えなかった。関わり方を考えれば気をつければ一緒にいられるんだ。
ウェイドの心の優しさと、人生で一度も泣いたことのないエンバーがウェイドの言葉で涙を流すところも良い。
花が見たくて、ウェイドも見せたくて、空気の玉を作ってエンバーを連れて行くも突然のアクシデントで、地上に連れ出せなければエンバーが消えてしまうという状況、必死で泳ぐウェイドの姿にも涙。
何よりも最後の最後で父親にした最高敬礼。父は自分の時は認めてもらえなかった。娘の時は認めて最高敬礼を返す感じ、もう涙しかない。


ざっくり内容↓
火の女の子エンバーが暮らすファイヤータウンの水道管には水が通っていなかった、それは昔役所が"必要ない"と止めたから。しかし、ある時水道管から水漏れが発生する。水の流れでエンバーの元に辿り着いてしまった水の男の子ウェイド。ウェイドはエンバーの店は水道管の届出がされていないとして営業停止命令を下すようにとの書類を役所へ届けに行ってしまう。父の店を守りたいエンバーはウェイドを追っていくうちにエンバーの事情をウェイドも分かってくれることに。役所の人の気持ちもウェイドの"人の気持ちを汲む性格"のおかげで緩み、エンバーのお店はとりあえず来週の金曜日までに水漏れの原因を追求・対策出来れば営業停止は撤回すると言ってくれた。
水漏れ原因を追求すると、防波堤が一部壊れていることに気づく。エンバーの火の力は土をガラスに変えられることに気づき、積んだ土嚢を火の力で強化ガラスに変え、ガラスで隙間を埋める応急処置をした。
この応急処置を役所の人が確認しウェイドの家に連絡することになった為にエンバーはウェイドの家でウェイドの家族と待つことに。食事中、割れてしまったガラス食器をエンバーが火の力で直した事で、ガラス関係の仕事を勧められるも、家を継がなければという使命感の為にエンバーは微妙な心持ちに。
役所から連絡が来て営業停止が取り消されることとなりエンバーは自分の家に帰るが、その道中エンバーの恋の相手を探りに来た母にウェイドといるところを目撃されてしまう。
家に帰るとついに娘に店を継がせると喜ぶ父の姿、記念にとエンバーの名前が入った看板まで貰い、本当は店を継ぎたくないとは言えないエンバー。ある時ウェイドに誘われ行った先はエンバーが幼少期に"火のエレメント"だからと追い返された樹木園。そこのある花を見るのが夢だったエンバー。今その樹木園は浸水してしまっていた。ウェイドは"風のエレメント"に協力してもらい水の中に空気の玉を作りそこにエンバーを入れて見せようと考えるのだ。一歩間違えれば水に飲み込まれて消えてしまうエンバー、怖かったがウェイドと一緒ならと花を見る決意をする。予想より早く空気の玉が萎んでしまい危機になるがエンバーは無事見ることができ歓喜する。
エンバーが父の店を引き継ぐ為に、父は盛大なパーティーを開いた。しかしそこにウェイドが乱入する。自分の気持ちを両親に話すべきだと。流れで水漏れの原因がエンバーが癇癪を何度も起こした事だと父が知り、エンバーとウェイドが好き合っていることも知る。受け入れられない父は店は絶対に譲らないと言い残し去ってしまう。エンバーはパーティーをぶち壊したウェイドに怒りもう会わないと言ってしまう。
数日後、堤防の応急処置として作ったガラスは水を堰き止めておくには重量が耐えられなかったのか、ヒビが入り決壊してしまう。押し寄せる波はファイヤータウンを襲う。エンバーは何とか必死にバイクで家に帰る。家の外に避難した両親が(故郷から持ってきた)"青い炎"が水に飲み込まれてしまうと焦っていた。エンバーは家の中へ入り炎の方へ行こうとするもドアを押さえていないと水圧でドアが開いてしまう為動けない。そんな時窓ガラスの向こうにウェイドの姿が。鍵穴を開けるとウェイドがそこから入ってきてドアを押さえてくれる事に。エンバーは周囲から土嚢を集めて青い炎を守る為にガラスのバリアをはるもドアの崩壊と共に押し流され炎は消えてしまう。しかしウェイドがランタンに危機一髪移り火してくれたおかげで絶やさずに済んだのだ。奥の部屋に入り水が入らないよう鉄を火で溶かしこもるも、ウェイドは部屋の温度に耐えられなくなる。上の換気穴から脱出を試みるも煙突が崩れて2人は閉じ込められてしまう。このままではウェイドが蒸発して消えてしまう、しかしウェイドはこの状況を受け入れていた。エンバーはどうすることもできない状況で、ただ救助を待つしかなかった。
状況が落ち着き両親が瓦礫を退けてくれたおかげで、エンバーは青い炎と共に外へ脱出する、も私と青い炎を守ってくれたがウェイド自身は消えてしまったと伝える。家族で悲しみに暮れていると、部屋の中から微かにウェイドの泣き声が。もしかしたらウェイドは分散しただけであって死んでいないのかも、そう思ったエンバーはウェイドの実家に行った時にウェイドが話してくれた"泣ける話"をそのままそっくり話してみる、と天井から水が次から次へと溢れ出してくる。ウェイドは自分の涙で水を作りその水たまりから身体を作り復活したのだった。
エンバーは父の夢を叶えてあげられないと正直に話す、しかし父の夢はエンバーの幸せであり店を継いでもらうことではないと優しく話す。
エンバーはウェイドと共に、少し遠いがガラス工場の仕事へ行ってみることにする。
両親とのお別れの時、お見送りに来てくれた両親に列車の前で"火族"での最高敬礼である土下座のようなものをする。かつて父が故郷を出た時に父親に返してもらえなかった(=認めてもらえていないという意味)ものだ。エンバーの父は手荷物をエンバー母に預け、同じく最高敬礼をエンバーに返すのだった。
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