tetsu0615

マイ・エレメントのtetsu0615のネタバレレビュー・内容・結末

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

シンプルに面白かった!!

エンバーとウェイド、異なる種族であり、関係を持つこともないと思われた2人が次第に惹かれあうラブストーリーでもあり、娘と父親、お互いを思うあまりに苦しさもある親子関係を描いた物語でもあったり、こういう人だろう、~人だからと関わらなかった人達と触れ合うことで世界はこんなにも広がっていくのだと、そういう目線ではなく、一人一人と話していこうよと優しい世界へとそっと背中を推してくれる映画でした。


個人的には癇癪を起こすエンバーに対し、ウェイドが心が何かを叫ぼうとしている的なことを言ったのが、自身のシチュエーションとマッチしたのかスゴく感動しました。

多くの人が言及している通り、エンバーは移民で、ウェイドはアメリカ人的なメタファーになっているとは思うし(特に火のエレメントはアジア系っぽい)、監督も自身の持つ背景を作品に入れているのはインタビューでも読んだが、その部分を感じなくても、エンバーが種族の違いや偏見、知らないゆえにぶつかったり、怒ったりしながら、自分の世界が広がっていく様、その過程で癇癪を起こすこと、ウェイドへの想い、自分の正直な気持ちに気づいていく様がドラマとして素晴らしいし、彼女に対し、優しく時に涙しながら背中を押しつつも受け入れていくウェイドのなんて良い男ぶり!!素晴らしかったです。
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