二瓶ちゃん

マイ・エレメントの二瓶ちゃんのレビュー・感想・評価

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
4.5
現代を反映した、ザ!多様性だぜ!コンプラだぜ!みたいな予告に若干の抵抗はあったけど、キマグレンの「Life」のサビみたいな気持ちになったので鑑賞。

Disney 100、PIXAR ANIMATION STUDIOS。

【違うのに、違うから、わかりあう】

RRR風に言うと、火と水の抱擁!ナートゥ!

他の方も仰っているようにめっちゃくっちゃいい話なんだけど、それ込みで面白すぎる。

動くことの面白さがすごく追い求められていて、飽きる瞬間がなかなか来ない。でも、濃すぎなくて、考える時間もあって消化もしやすい。

エンバーの声可愛いと思ってたら、川口春奈か。川口春奈と玉森裕太ってそれだけ見ると数年前の恋愛映画で主役はってそうなラインナップだな。

すぐに怒る人もいれば、すぐに泣く人もいる。

エンバーが親の夢を押し付けられる展開には冒頭から違和感感じまくってたから、そこを回収していくんだ、と思えた。

他の人は韓国の人とかアジア系がどうとかそう言う印象をエンバーに感じているようなんですけど、私としてはイスラム教の女性を思い出した。

見る人や見る時間によって感じる気持ちが違う映画だと思う。

先日見た「コンパートメントNo.6」同様ではあるんだけど、違うもの、異なるものと分かり合えない(だろう)と思い込んでしまう現代人への希望溢れる優しい物語になっている。

異なるからこそ分かり合えるんだろうと、そういうテーマを感じた。

貧富、個性、種族、差別、親子問題、とかそう言う感じ。

Superflyの主題歌の包容力が強い。

ウェイドのこと嫌いなやつ誰もいないと思う。そりゃ惚れちゃうよ。

観たのは日本語の吹き替えなんだけど、言葉遊びがなかなか良い線行ってるギャグ多かった。

まぁそれも個性に包含されるんだろうけど、男性はでぶっちょ、女性はほっそりみたいなそういうジェンダーごとの設定を感じさせる体格差が気になった。

紛れもなく、心が温まる映画だし、アニメーションとしてドキドキワクワクして見れたのでこの評価。

すっごくおすすめです。

No one can stop what you wanna do!

なんか知らないけど、血の繋がってないそばにいる人って昔に比べると話しかけにくくなったような。躊躇わない心忘れずに行きます。

もうアンパンマン映画は展開が読めてきたので、次の心の清涼剤はピクサー映画いいかも。