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酔拳2のnamのレビュー・感想・評価

酔拳2(1994年製作の映画)
4.0
「禁断の酔拳で覚醒する圧倒的な強さ!」

前作の「酔拳」からは16年後に製作。
ストーリーや人物設定などは繋がりがなく、単独で楽しめる作品です。

1では師匠の元で酔拳を習得するまでのストーリーだったため、終盤にようやく酔拳が披露されますが、本作では既に習得したフェイ・ホン(ジャッキー・チェン)はその酒を飲む事で身を滅ぼす事を危惧して、師匠である父から禁じられているという設定。

そんな中で危機が迫る事で酒に手を出すという代償と引き換えに強さが一気に跳ね上がるのが面白い。たしかに酒を飲んでからの動きのキレやパワーは段違い。
小さい頃観た時は本当に飲酒してると思ってましたがそれも酔った演技らしく、ジャッキーの演技力はさすがですね。

また飲酒で文字通りダメになる姿は痛々しくもありますが、当時の自分にとってはお酒は怖いものという印象を植え付けられたんだと久々に鑑賞し思いました。

全体的にはコミカルなテイストで特に濃いキャラのお母さんとのやりとりは面白いです。

みどころはやはり中盤と終盤の酔拳での格闘シーンですね。もうなぜあんな動きができるのかと不思議なくらいのジャッキーのアクションが本当に最高です。ラスボスのロー・ワイコンのキレキレの脚技もまた素晴らしかった。

40代でまだキレキレなジャッキーのアクションと独創的な動きの酔拳は見ものなのでオススメです。




最後、結末に関してネタバレ↓










DVDや日本公開版は工場でのラストバトルで工業用アルコールを飲み、敵を倒して、口から泡が出てエンドロールでしたが、実はオリジナル版には他のエンディングがあったと知り、調べて観た所なかなか衝撃的でした。。

闘いの後、ジャッキーは工業用アルコールの影響で目が見えなくなり、さらには頭もおかしくなり障害が残るという終わり方で、お酒を飲むのを良しとしない宗教や民族への配慮らしいのですが、障害のある演技がなかなか衝撃的で、あのまま日本で公開されたり、幼少期に観てたら間違いなくトラウマだったなという衝撃シーンでした、、

興味のある方はぜひ。笑
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