このレビューはネタバレを含みます
スペイン発のサスペンスの俊英、オリオル・パウロ監督の最新作。
ある事件を調査するため精神科病院にパラノイアという設定で潜入した探偵が、そこで何が真実で何が妄想なのかがわからなくなっていくストーリー。
サスペンスの見せ方はさすが一級品だと思うのだけど、今作に関しては色んな視点や展開を盛りすぎてる感があって、かなり冗長に感じてしまってそこまで高まらなかったというのが正直なところ。
監督がNetflixで手がけたドラマシリーズ「イノセント」で、長めのシリーズものもかなりイケるなと思ったんだけどなぁ。
やっぱり主人公は口がめちゃくちゃ達者で人の心を動かすのに長けた精神病患者だったのかもしれない•••というラストは予想がついてしまって、オチとしては弱いかなぁと。
だけど、「え?結局どっち?」って思わせるラストの見せ方は結構好きだった。