ハレルヤ

ミケランジェロの暗号のハレルヤのレビュー・感想・評価

ミケランジェロの暗号(2010年製作の映画)
3.8
第二次世界大戦時のオーストリア。ミケランジェロのモーゼ素描の行方を巡り、ユダヤ人の画廊とナチスドイツが駆け引きを繰り広げる戦争サスペンス。

1枚の絵で国を大きく動かすことになる事態。美術について詳しくありませんが、劇中を見ているとそれほどミケランジェロの絵はイタリアにとって大きなものだと実感しました。

基本は真面目で硬派な物語でスリリングな場面もそれなりにあり、どうなるか先が分かりづらく緊張感が高まります。それでも中盤での身分入れ替わりシーンは、「こんなの有り得るか?」と笑えてしまうくらい。本作の中でもちょっとした箸休め的なところでしょう。

ラストもまさかの展開が待っていて思わずニヤリ。振り返れば密かに伏線が張られていて、確かに思わせ振りな場面があった事に気付かされました。

戦時中の作品ながらも暴力的な場面は特に無いのでまさしく正統派な作り。時間も短めだし、そこまで難しい話でも無いのでなかなか楽しめた一作でした。
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