明石です

メイド・イン・USAの明石ですのレビュー・感想・評価

メイド・イン・USA(1967年製作の映画)
4.2
女殺し屋を主人公にしたゴダールのミステリー風犯罪映画。主演は彼の奥さんであり詩神でもあったアンナ・カリーナ(何度聞いてもアンナ・カレーニナって言いそうになる笑)。色使いが独特で、すんごい散文的な映画。集中して見てても、あれ、今なんのシーンだっけ?ってなる笑。ただし面白くないのとは別。「幸福は今この瞬間にしかあり得ない。いかなる過去も未来も私を幸せにしてはくれない」みたいなニュアンスの台詞があって、素晴らしく心に残ってる。しかし改めて、フランス語が全然聞き取れんぬ。作品自体、カリーナのモノローグや洒落た言い回しが肝だったりするので、余計に自分の耳を呪いたくなる。こんなことなら大学生の頃にちゃんと勉強しておくんだったぜ!!

——好きな台詞
「ファシズムなんて流行ればいい。流行って通り過ぎればいい。ヨットやロック、ミニスカートのように」
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