メザシのユージ

シック・オブ・マイセルフのメザシのユージのレビュー・感想・評価

シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)
3.0
主人公のシグネはアーティストの彼氏の添え物のような自分の扱いに不満を持っていた。誰かに注目されたい、気にしてもらいたい、優しくされたい、心配されたい、承認欲求の塊のような主人公シグネ。その承認欲求の強さからとんでもない行動にでる。

自分という存在の価値を他者に委ねる怖さ、誰だって一人では生きられないが、他の人はあなたのために生きてるわけではないし、あなたの期待通りに動いてくれるわけがない。

ほんの一瞬、自分の期待した結果が得られたとしても、またすぐに物足りなくなってしまう。それは子供の頃に親から受けた愛情が足りなかったからだとか、色んな理由は後から考えることはできるが、大人なら自分の機嫌は自分でとることが大事になってくる。

怪我をしたり病気になった人に人は誰しも同情をするし、優しくもする。
でもそれは人として当たり前の行為であって、あなたに対して「いいね」ボタンを押したことにはならない。

飾ることなくありのままの自分で生きられる場所を見つけたシグネは幸せなのだろうか?