やまけ

きみの色のやまけのネタバレレビュー・内容・結末

きみの色(2024年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

きみとルイが抑圧を脱する過程が最も感動的だった。

バンドとして過ごす時間を経てふたりは素の自分を曝け出す勇気を得るが、その道すじをたどると日吉子先生の慈しみがあり、トツ子の無邪気な思いやりがあり……。人の優しさによって世界が美しく回る様子を垣間見られたようで、本当に嬉しくなった。

そんなふたりの葛藤が形をなした二曲は文句なしに素晴らしく、そしてそれらをうち破るようにして始まるトツ子の明るい曲は、さながら登場人物全員への讃美歌だった。
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