なるほどね。
映画としてはどうかというレベルだけど、
①現代のz世代には刺さる。すなわち学校というものも選択肢の一つになっている
②アニメ版のしっかりとした解答になっている
という点で「今のアニメなんだな」という感じで見てしまった。
実際自分のとこにも不登校の生徒がいるの。昔だったらそれこそ「甘え論者」が出てくるけど、そこまで今は単純でない。先生たちも「かれらをどうするか」と言うことに執心していることもあるんですよ。その点(不登校という物の)一つの解答になっているのは興味深いと思って見ていた。すなわち「ルートは多くあるんだ」。そう成熟世界では多くのルートを提示してあげる。そこから「幸せになる」ことをメインで考えることが大切なのかもしれないってね。自分が今いるルート以外でも提示できるというのは実は大人はあまり得意でない。どうしても自分のルートこそ最高のものとしてとらえてしまう人が多い。でもそれを少し斜めから見る事も大事なんだよ。
さらに以前なら学校いかない子も意外と「地域のやんちゃ」たちと付き合い、それはそれでコミュニティにはなったけど(良いか悪いかはともかく)、今はどちらかというとその「付き合い」すらなくなってしまうのが多い。ヒロインのかえでもそうでないかなと思っている。だからこそ、こんな解答が大事になるのでないか。そう、ラノベと言うシステムがある意味現実の「悩んでいる」ものに対する提言になっているんだ。
だからこれは僕より若い、(特に今という「場」に悩んでいるもの)人にはいいのではないか。僕はこの映画はそこまでではなかったけど少なくとも「おすすめ」できるくらいのものではある。当然成熟した人たちにおすすめできるものではないのは申し訳ないが言わせてもらう。そこまでではないんだ。
映画はまだ続くらしい。この冬に最新作も。これは映画というよりも一つのメディア戦略かもしれない。でも子供たちを教えるものとして少しだけこの戦略には乗ってみる予定だ。