櫻田ファミリア

コカイン・ベアの櫻田ファミリアのネタバレレビュー・内容・結末

コカイン・ベア(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

1985年にアメリカ合衆国ジョージア州でアメリカクロクマが麻薬密売業者が投棄した大量のコカインを摂取し、薬物の過剰摂取により死亡した実際の事件をモチーフにしているようです。

本作は2022年5月に死去したレイ・リオッタの遺作となっている(ギャングのボス役)


コカインベア!タイトルからしてもう観ないわけにはいかないっすよね。B級扱いされているのかもしれないけど、私は好きだったな。ギャグコメディ要素もありつつ、グロシーンはとことんグロい。良い意味でとってもアメリカらしい映画。「タッカーとデイル」「ゾンビーワールドへようこそ」が好きな人には絶対ハマる。グロと笑いは表裏一体。


盗み出された大量のコカインが自然公園にぶちまけられ、それを追うギャングと警察。公園保安、迷い込んだ母娘や登山カップルたち。

それぞれの思惑が出会った時、コカインベアが召喚される冒険アドベンチャー…といえば冒険アドベンチャーなバトルギャグコメディ。

救急車のシーンがここ数年で見たアクションの中で1番激アツだったな!クマとのバトルで笑っちゃいけないシーンだけどストレッチャーで飛び出して顔面擦り付けたところで噴き出したわ。

グロシーンちゃんとありつつ、笑いどころもちゃんとあってすべてにおいて勢いがあってほんと好き。もはやテンポが良いとか悪いとかじゃなくて、もう勢いで一気にエンディングまで突っ走って行く感じでね。90分間飽きなかったです。


クマにコカインかけて「すげぇ、ホワイトクリスマスだ…(シャンシャン♪)」じゃねぇwww


シリアスシーンにいきなり笑い要素ぶっ込んで来るからたまらん。緊張と緩和がすごい。ハラハラドキドキもありつつ、いちいちシュールだから目が離せない。

滝のシーンでコカインバックがクマ親子に渡った時は拍手喝采ものだったな。ちゃんと丸く収まって終わったのでスッキリして見終えた!

ラストのクマの親子の戯れが可愛いんだけど、完全に目がキマッちゃってて最後まで笑ったわ。

「真面目に薬やクマの怖さを伝えている映画かと思ったのに」なんてクチコミも多数見受けられましたが、そもそもジャンルがコメディな時点でこういう感じになるのは想像出来ると思うので察してあげて…なんて思っちゃいました。

とはいえ、クマや薬物の怖さもちゃんと伝えられる作品です。薬物ダメ、絶対!そして今の日本ではクマとの遭遇率高めなので気をつけようねという啓発にも繋がる、かも。

新年一発目がコカインベアになっちゃったけど、後悔ないね。私には最高に面白かったです!