櫻田ファミリア

RUN/ランの櫻田ファミリアのネタバレレビュー・内容・結末

RUN/ラン(2020年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

「ラム」からの「ラン」視聴。近年、家系ラーメンならぬ家系ホラー増えましたね!コロナ禍という事も影響しているのか、こちらも低予算を思わせる自宅系サイコスリラー。

ふええ…びっくりするほど予想通りの展開だったよ~、なんもドキドキしなかった…。予告見てこうなんだろうなって思っていた展開そのままだった。

大病を抱えた娘に謎の薬を飲ませるというサスペンス映画。病院から盗み出した赤ん坊を薬漬けにして大病をキープさせ続ける毒親。それに気付いた娘は自宅監禁から逃げられるか!?というのがあらすじ。

実は緑カプセルの薬は犬用の筋肉弛緩剤で歩行困難にさせていたという。代理ミュンヒハウゼン症候群って感じなのかな。社会に出られたらママじゃないのがいつかバレて困るってのもあって薬漬けにしていたのもありそう。

んで大病を抱えてる割に娘がアクティブだし階段落ちしても元気だし、負けん気強いのでこれは逃げ切るなと思ったね。服毒自殺したシーンにはびっくりしたけど。毒親ママがヤバいやつだなんて、そのままなので大どんでん返しをずっと期待していたけれど結局、予想通りの展開でしたね。

大学合格通知来てるんだろうなとか、ママ撃たれて階段落ちなんだろうなと思ったら階段落ちだしなぁ。そのまま過ぎて「あれ?1回観たことあるんかな、私。デジャブがすごい」って不安になったもの。

「ヘレディタリー悪魔の継承」くらい、もしかしたら薬から来る娘クロエの妄想かもって観客に思わせたら更に面白かっただろうね。実は全て娘の被害妄想で更に真犯人が別にいて母は真犯人から娘を守ろうとしていただけだった…とかいうような大どんでん返しがラストにあったら面白かっただろうな。トムを殺したのは別にいる真犯人だとか、黒幕はママの彼氏だとかそういうのを勝手に妄想してたわ。「アンテベラム」みたいにラスト10秒で大どんでん返しが来るみたいな急に怒涛の展開になる映画を連チャンで見過ぎたか。観客を裏切るような展開を期待しちゃうようになっちゃった。(まぁ、そういう意味では映画「ラム」にラストで裏切られたけどな。いやコレで終わりかい!って)

こんなにベタでそのままな作品あるんだ…余分な味付けをしていない素うどんみたいな。逆に新鮮だわ。まるでお手本のようなサイコスリラーで、始終予想の範囲のままだったのが残念だけど、自立した娘が警察病院で寝たきりの母に緑色のカプセルを飲ませるシーンが最高にクールだったので、このシーンだけで私の中で点数上がった感ある。終わり方は好き。

何回も繰り返すけれど展開が私の予想通りだっただけで、作品としては良かったです。平均点数が高いのも納得。あまりサイコスリラー系の映画観てない人におすすめしたいね。「このジャンル、ハラハラドキドキで面白いんだよ」って教えるのにちょうどいい教本的作品。

母娘役の女優さんの演技力には脱帽!