櫻田ファミリア

哭声 コクソンの櫻田ファミリアのネタバレレビュー・内容・結末

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

解釈は個人任せ、答えが無いのが正解らしいので、分からなかった事に「あれ?私って理解力ない?」って落ち込まなくて良いみたいです!良かったよ!

魑魅魍魎!怨霊ゾンビvs祈祷師ダンスバトル映画!(嘘です)実態がありながら怨霊だという日本人(國村隼)が村を破滅に追いやって行くお話。

ざっと言っちゃえば怨霊(悪魔)vs祈祷師(変態)との呪術バトル映画ですね。キリスト教も参戦してくるからカオス。生贄として動物バンバン死ぬので苦手な人にはキツすぎる。警察が犬殴り殺すなや。ゾンビなんだか、怨霊なんだか、悪魔なのか、呪いなのか、キノコなのか。見終わっても混乱する映画。

(混乱と言えば、同監督なだけあって、韓国ドラマ「謗法-運命を変える方法」に似ている。なんなら謗法の映画だと思ってたくらい。)

韓国映画は子役ちゃんの演技が素晴らしいイメージ。今回の娘ちゃんの二重人格っぷりもキレがあって良かった。娘ちゃん役の子、演技にカロリー使いまくるから体力ゼロになっただろうな。

そして思ってたようなおばあちゃん祈祷師じゃなくて、イケメン祈祷師なの草生えたwお祓いも最早ただのサンバカーニバル状態なのは面白かったな。しっかし、國村隼さんが良い味出してたなー!あの年齢になられてもお顔がとってもかっこいい。(語彙力)

ラスト10分迎えても「????」って感じだった。何やら解釈は観客に委ねているタイプの映画らしい。個人的には例の日本人は悪魔(怨霊)で、謎の女は村を守ろうとしていた祈祷師で、祈祷を使った猟奇殺人鬼がイケメン祈祷師って解釈に落ち着いたんだけど、分からないところも多くてスッキリしない映画だった。

なんにせよ主人公は結局、家族守れずにバッドエンド。終わり方がチェイサーみたいに胸糞悪いじゃん!って思ったらチェイサーの監督もこの人じゃん!流石だよ!

基本的には何の作品を見ても感情移入して泣けるタイプなんだけど、今回は何が何だか分からなくてただひたすらに首を傾げながら観てた。釈然としなかった…。