tilyokujin

日の丸~寺山修司40年目の挑発~のtilyokujinのレビュー・感想・評価

4.0
1967年、寺山修司の手掛けるドキュメンタリー「日の丸」
その社会に対して直接的すぎる質問を街頭インタビューで撮影した様子を2022年の今、やったらどうなるかという実験的映画
当時の映像の声と映像が最高だった。


その「あなたは日の丸と聞いて何を思いますか?」等という質問自体に答えはなく、
一人一人が自分の中で描こうと思考すること。空虚の国旗や国歌を持ち続けること。を訴えた

当時の「日の丸」を観ていた世代には賛否両論のようだが、それを知らない世代に伝えるという意味でもこの映画の価値はとてもある。
作中でも現代の子供より昔の子供の方がしっかりして見えた。

でもこれをテレビで流すのではなく映画として作品という形で創作したことは、一種の現代アート活動のようなものだとも思う。
tilyokujin

tilyokujin