二瓶ちゃん

しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜の二瓶ちゃんのレビュー・感想・評価

4.2
松坂桃李、クレしんということで鑑賞。

東宝。

【嵐はお前が呼ぶんだよ】

全然子供向けじゃないというわけでもないらしい、終わると怖かったと面白かったねの二分化された声が聞こえてきた。

正直子供向けとして引いた部分を以下に。
・女は見目が美しいと字が上手くなければならない
・深田恭子の多用
・ヌー
・令和転覆団がターゲットにしてたのはコロナ禍の精神病んだやつだったところ
・最後ヒロシの発言で回収されたけど、日本の不吉な未来を具体的に列挙しすぎ。

とかなんとか色々気になるんだけど、ボロボロ泣いたよね〜。対話シーンで。

弱者男性なんだか、インセルなんだか家庭環境が悪かったからなのか、そんな悪役なんですよね。いじめっ子は貧富の差が大きくなると増えるらしいけど、別に社会のステージに関係なくいつでもこういう物語には出てくる。

インセルと5歳児がまさかの抱擁ですよ。孤独の時代にダイナマイトですよ。誰かとの繋がりが孤独を救済するのよ。いじめシーンはありきたりなんだとは思いつつ、ボロボロ泣いた。オラの〇〇をいじめるなーってよく言うよね。

今作のドストライクなターゲットは小さなお子さんを持つ深キョン大好きなパパだと思う。

CGでまるでアトラクションのように見れる作品であるし、お子様にもギリギリ見れるんだとは思う。

原作テイスト2Dのエンドロールのお祭り感も良かったし、主題歌が燃えるし、伝わる人に伝われ任侠パロも、ボロボロ泣いた心解きシーンも、良かった、と言うことでこの評価。

受動的スタンスで育てられた、日本教育の製造物責任なのか、自分が主人公だ!自分が一番だ!って言う考え方と、俺のケツは俺が拭くっていうスタンスはなぜ両立しないのか。

クレしんは安定の枠だと思わせて、たまーには実験作をシネコンにぶっ込んでほしい。

あぁ、がんばってないのにゴタゴタ言ってたわ。さぁ、大人たちは本当にがんばりきったから、若者たちにこんなメッセージを与えてくるのかな?環境問題とか、年金問題とか、高齢化、社会福祉の崩壊とか、なんとか言いたくなったけど、純粋に良い話すぎて考える頭を失ったし、映画で丸くなった心がFilmarks覗いて荒らされるのはよくないのでここまでに。