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君たちはどう生きるかのmoeshineのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

宮崎駿の新作を前情報なしで観るという稀有な経験を味わいたくて、さっさと観に行きました。
満員の映画館に座っているみんなが「どんなものを観ることになるんだろう」と期待と不安に満ちているような雰囲気は、今しか体験できないものだと思うので良かったです。

内容は村上春樹を宮崎駿がアニメ映画化したいみたいな話だった。

「この部分はあの宮崎作品のアレっぽいな」というセルフオマージュ感が、意外にも過去の作品にはないもので新鮮だった。

おもしろいかおもしろくないかを一言で言うのは難しいけど、もし「映画が面白くないと思ったら途中で映画館を出ていく」というのが一般的なことだったとしたら、3分の1から3分の2くらいの人は出ていきそうな気がするなと思った。
過去の作品ほど「エンターテインメント」していないので。
あとこの内容を面白そうにプロモーションするのも難しい(前情報知れば知るほど「?」ってなって観に行かなくていっか)と思う人多そうなので、このやり方は賢いなと思った。

結局なんの話なのかわかりにくいのだが、母子関係の話、
母じゃない人を母として受け入れることを描いた話だと思った。

‪🦜‬
あとから思ったことなど

・アオサギは眞人自身の内面の存在なのかも
・眞人は夏子を助けようと思ったのは、自分が怪我をして寝込んだときに看病してくれたり、食事を一緒にしたり、アオサギに襲われたとき弓矢で助けてくれたりしたからだと思う。これは「母親とは?」という定義そのものの問題で、最終的に「生みの親」だけでなく、実質的に自分を守ってくれる「育ての親」を「母」と思えるようになったことが眞人にとっての母という存在からの解放だったのかもしれない。
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