TaichiMurakami

君たちはどう生きるかのTaichiMurakamiのレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.3
全体的にはかなり良かった作品。
もう宮崎駿の作品は観られないと思っていたところで突如公開を知ったので嬉しい限りであった。
良かった点、いまいちな点が明確に出る作品でもあったと思う。

<良かった点>
•フィナーレに至るまでのラスト30分の展開がとにかく感動的である点。前半で描かれる絶望や暗黒な世界観がコントラストになっており、世界はそう悪いものではないという自信に満ちた希望を持たせてくれる。ジブリ作品の中でもラストシーンはとりわけ秀逸なのではないか。
•中盤〜終盤のハラハラする展開。
•これまでのジブリの作品を彷彿させるキャラクターやシーンが多い点。

<いまいちな点>
•時代背景。詳しくは書かないが、ファンタジー要素が強い中でこの時代背景は必要なのかと個人的には疑問に思う。
•主人公の置かれた環境。客観的、相対的に考えると前半の絶望感はそこまでなのかと疑問には思う。

と色々書いたが振替休日に観てとても良かった作品である。