宮崎駿のやりたかった世界観はバシバシ伝わってきたし、最後かもしれない作品でここまで生煮えの状態で出せる勢いも素晴らしいと思う。
ただ、彼の世界観は僕には平凡に思えてしまった。未来に向けた視点もなく、「現世ではコントロールできないあの世のエモーショナル」みたいのを散々見させられただけだった。このような彼の表現したいシーンの切り貼りの連続は、ジブリ/宮崎駿オタクには心地よいのかもしれないが、たった2時間が僕にはすごく長く感じられた。
話のまとめ方もすごい平凡で、コマーシャルがうまいだけの代物だった。