順慶

君たちはどう生きるかの順慶のネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

あの鳥の絵しか見せない宣伝。せっかくなのでフィルマークスのタイムラインも見ないようにして、なんの情報も得ないまま鑑賞。

タイトルと内容は違うことだけは知っていた。コペル君が出てこないことは知らなかった。

夜、火事から始まる。病院が燃えている。主人公の少年真人は、布団から出て病院に向かう。病院には母がいるのだ。
火の表現がすごくて、火が恐ろしいと感じた。

疎開先に来た真人は、しばらくまったく話さなかった。返事もしない。あの塔へ行くまでは。

おばあちゃんたちは登場シーンからよかった。みんな歩き方が違う。おばあちゃんたちは疎開先の屋敷の世話係。爺さんもいるが、タバコを吸っているだけだった。

アオサギ(あの鳥だ)に導かれて異世界へ行く。「アリス」的というか、「千と千尋」のように。
下の世界は時代の違う別の世界。こんなにファンタジーとは思ってなかった。

真人の母親を探す冒険物語。
アオサギはほぼ人間の姿に。でもクチバシに空いた穴をふさぐシーンは笑える。

扉がいっぱいあって、それぞれ違う世界につながっているというシーンが好き。両側からインコに挟まれて、扉の向こうへ行ってまた異世界に戻る。

キーになるのは大叔父なんだろうけど、どういう立ち位置なのかよくわからなかった。
ヒミとかキリコとかの協力を得て、真人は正しく生きる。

屋敷へは戦闘機の操縦席の窓を運んでいる。父親の仕事なんだけど、それが「ナウシカ」の王蟲の目を運んでいるようにも感じた。

エンドロールで声優の名前が出るのだけど、役名が書かれてないので、誰がなんの役なのかわからない。そういうところも徹底されていていい。
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