〜宮崎監督からの問い〜
過去の宮崎駿監督の作品のオマージュがたくさん出てくることと、主人の動きが、今までにないくらいデフォルメされて激しくなっていると感じたんだけれど、じゃあ、物語の核心に触れられたかというと、全くもってだめでした。
実は、途中でこっくりしちゃったところがありまして、余計にね。
「君たちはどう生きるか」のコペル君の話をモチーフにするのかと思っていたため、個人的に肩透かしを食らってしまった気分でした。
ただ、宮崎駿の大ファンで、インタビューとかたくさん読んでいてその心の真髄に触れたいと常に思っている方なんかには、たまらない禅問答だったのではないでしょうか。
決して皮肉ではなく、この物語は膨大な知識の上に立たないと理解できないのかなと感じたからです。
ある意味、一言さんお断りのような、ぴしゃりとしたものを感じました。
一定以上勉強してこなかったものには入り込めないような世界。
「私の作品をこれまで見てきて、君たちは何を思った?そして君たちはどう生きるか」
と、問われているようにも思えます。
それだけにお子さんたちの感想が気になります。
10代の子とかちいさい子とか、どんな風に見えたのかな。
様々な考察が出てくると思いますが、ひとまず私にはご縁が無かったようです。
ご縁もないのに星はつけられないので、無星になります。