ぴろ氏

君たちはどう生きるかのぴろ氏のネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

理解しきれなかったのに、エンドロールのときに涙が溢れた。喉が苦しかった。
言葉にできなくても、感じるものがあったんだと思った。
この作品から、自分もひとつ石を持ち帰ったような感覚になった。
いつか分かるときがくるまで、この石を持ち続けるんだと思う。
「地球儀」もよかった。

告知なしで、観るまで内容がわからないのもいいと思った。
SNSでこの映画の話題があるとすぐにスクロールして見ないようにしたり、
観た人に「内容言わないで!!」って言ってネタバレを徹底的に避けてきたことも含めて、いい映画体験になった。

一緒に観た人は、「主人公は、汚れない世界を作ることもできたけど、汚れたこともある世界で生きていくことを選んだ。じゃあ君はどう生きるか?と問われているんだと感じた」と言っていて、腑に落ちた。

最近、「嫌な思い出は、傷になって瘡蓋になっている。その瘡蓋を剥がすことは苦しいけど、その時の傷を吐き出して向き合って整理することは大切だ」というようなことを考えていたから、重なるものがあると感じた。
ぴろ氏

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