Kuroita

君たちはどう生きるかのKuroitaのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ただただ宮崎駿の最後の作品な気がして仕方なくて、最初から最後まで感慨深かった。
作品を直視していなかったかもしれないけど、私の見方としたら、宮崎駿の置き手紙みたいだなぁと感じた。
この世界への途方もない責任と愛を感じた。先祖から脈々と繋がれた命が自分まで回ってきて、そしてまた繋がれていく。
自分の後ろにいつもあるであろう歴史を蔑ろにはしないということ。
当たり前なことを忘れがちな現在の世界に、宮崎駿は宮崎駿らしい語り口で、
全てがあべこべでぐちゃぐちゃだけど、混沌の中にあるとても大切なものを、わたしたちに託してくれたと思う。
母からの愛と、一冊の本を受け取り、世界との接点を見出すことができた少年は、深い孤独からまた新たな世界へと生き直す扉をくぐる。
お母さんが、まひとを産むなんて素敵じゃないか!ってゆうところ、
胸が詰まったな。
Kuroita

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