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君たちはどう生きるかのふーはのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

結局何が言いたかったのか、何を描こうとしたのか全く分からない。
ジブリ(或いは宮崎駿)を追っているわけでもなく、ファンでもないためストーリー展開が急すぎてそれが何を意味しているのか一切分からなかった。
これは私の持論だが、作品を複数回観て初めて理解できる作品や他人の考察を聞いて初めて楽しめる作品という物は「良い」作品では無い。何の情報も持ってなくとも初見で楽しめ、裏の設定や小ネタを知ることでさらに楽しめるそういった作品が「素晴らしい」作品である。

中盤の眞人が夏子を「お母さん」と呼ぶところにクライマックスを持ってきたなら家族の物語としてまだ納得出来た。その後の展開がしっかりあるため、そこが中心では無いのだろう。そのためメッセージが理解できないのだ。

何よりも、この作品はあの書籍の名前を冠する必要があったのか、登場させる必要があったのかそれが一番の謎である。(恐らくその本からインスピレーションを受けたのであろうが。)

簡単に言うと、この作品は前衛芸術やコンテンポラリーダンスのようなものであり、抽象画を見てるような気分で観るといいのでは無いだろうか。ストーリーやメッセージを理解するにはあまりにも言葉足らずな作品である。
観たあとの感想が「絵うま(映像なので「映像きれいだな」)」ぐらいしか出てこないあたりもピッタリであり、そんな気分で観ることをオススメする。
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