せりふでストーリーを補っていた。館内は日本語わからないだろう外国人カップルと私だけだったけど、せりふが理解できないで見たらどうな感じなんだろう。
無責任というか、もう宮崎さんも鈴木さんもおじいちゃんだし、自由なんだ。ラジオで広告代理店も入ってなかったって言ってたし。あれをみて私たちが何かをアウトプットしてやっと成立するような気がする。周りが固まっていない何にでもなるような映画だった。前作でもたいぶ受け取ったけど、子供に対して届かなかったと宮崎さんは思ってこれを作ったのかな。時代は戦中、場所は日本、主人公は男、年齢はこども。
なぜ風立ちぬで終われなかったかを考えざるを得ない。対象を子供ではなくして作りたいものを作ったのではなかったか。ライバルであった高畑さんがいなくなったし、風立ちぬで一度終わらせたので、鈴木さんも歳だしスタジオジブリ的にももうおまけ感覚だろうし、商業なんて気にせず自由に作らせてもらえたであろう環境で作られたこの映画。説明的なセリフが多くなってもお構いなし。今までの作品の要素を至るところに感じるハイライトのようにも思えた。
