尾崎きみどり

マダム・ウェブの尾崎きみどりのレビュー・感想・評価

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
2.5
何か足りない、色々足りないと思いながら観てた。予告が一番面白いまであった。ただ後半からそこそこ面白くなってくるタイプの映画なのでそれは良かった。まあ、ペルーに行ってからなんですけれども(ここまで一時間超経過済)
前評判が悪いのでどんなんかなあと思って観に行ったが、思ってたよりは楽しめたので良かったです。
あと吹替版を観に行ってきたので悪役の声が初手テラ子安(悪のすがた)で良かった。
有識者によると同僚のベンはベン叔父さんで、産まれてくる子供はピーターだそうです。本当ならここのエモいファンサにありがとうしかない。
エンディングがクランベリーズのドリームズで良かった。香港映画「恋する惑星」でフェイ・ウォンが広東語カバーしてたヤツですね。好き。
主人公は少し先の未来が視える能力を持っているという設定だが、説得力のある描写や説明が殆どないので全然入ってこない。テネットやプリ・ディスティネーションみたいに時間SFの傑作は沢山あるので、もうちょっと設定を練らないと…と思ってしまう。マーベルらしく能力発現演出はカッコ良かった。ただアクションには期待しない方が良い。
多分主人公の能力って予知能力じゃなくて、その時点で蓋然性の最も高い未来が視えるというものだと思う。
設定に寄り添うならば、蜘蛛の巣のように張り巡らされた分岐の上に、数多ある複数の未来がある。それを視ても確定してしまうものではない(別の分岐に移動出来る)から変えられるってことなんだろうか。
個人的に気になるのはクリスマスキャロルの場面で未来視したあと、主人公が座っていなければいけない筈なのに窓辺に移動していること。主人公だけ空間時間にたいして物理的な干渉が出来るってこと?
全体的にカメラワークが分かりづらい。視えた未来と現在時間の差異が分かりにくい演出はわざとなのか。
会話シーンが死んでて「ほな何が言いたいんや君は?」と何回思った事か。要点をはっきり言いなさいよ全く。あと碌に説明しないくせに主人公の言い訳と説教が多くてウンザリする。かしまし娘3人は皆可愛いのに…。ブリトニー・スピアーズのTOXICでアガるの微笑ましいじゃないすか。年頃の娘さん達を森に置き去りにするのは、控えめに言ってもおファッキンじゃありませんこと?ワイが思春期だったなら殴ってたかもしれん。そりゃダイナー行くわ。
続編があれば観に行こうとは思うが、あのスーツでお嬢さん達は闘うんだなあと思うとちょっと躊躇うかな。
尾崎きみどり

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