あおは

マダム・ウェブのあおはのネタバレレビュー・内容・結末

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

MARVEL作品はあまり観たことがなく、マダムウェブに関しても前情報なしで鑑賞。
ミステリーと謳われていたり、MARVEL作品だからアクションを期待していたりで、自分は思ってた作品と違ったなという印象だった。

どうやら未来予知能力でスパイダーマンを助ける役なのだそう。そのマダムウェブの前日譚ということなのかな。スパイダーマンとマダムウェブをしっかり知った状態で観られたらまた変わったのかなと思った。

今作は大筋のテーマが“未来がみえること”になっており、未来は確定しているものなのか、それとも選択肢は他にもあるのかという2つの価値要素が競い合うが、そこまで激しい戦いにはならず、未来は変えられるというメッセージ一択がずっと支配しているから、逆を行くテーマが弱く、あまり心を揺さぶられなかった。だからアクションに期待してしまったのだけれど、マダムウェブの性質上そこもあまり盛り上がらず。

それでも未来を変えていく姿はやはりかっこいいと感じた。
キャシーが救うことになる3人の女子は、何があっても親は助けてくれないと自分の未来を自分で確定してしまっていて、そういう意味ではキャシーが助けることに意義深いものを感じた。
でもキャシーが3人を助けるもっと強い理由や、それがその3人であるべき運命みたいなものを知りたかった。そこの弱さで感情移入できなかった。
未来を見るには過去を癒さないといけないという設定で母親の真実を知るのも良かったけれど、母親を恨んでいたということが2人が抱き合うまで分からなかったから、もっと親子の関係を事前に描写してくれたら、深く感情移入できたかもしれない。
自分の境遇を知って覚醒するというお話の展開においては、『スパイダーマン スパイダーバース』のほうがおもしろかったし痺れた。

未来には長所がある。
まだ起きていない。

ラストで流れたこのセリフは、かっこよくて鳥肌立ちました。
楽しめたけれど、自分には刺さりはしなかった。
あおは

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