たけお

ゴジラxコング 新たなる帝国のたけおのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

今年の洋画NO.1!!!
最高に面白かった!

ゴジラとコングの間にモスラがはまったスリーショットは鳥肌ものだった。
モスラこそ、最強で最高。

基本的に、コングはいい奴で、ゴジラは悪い奴ではないが、何を考えているのかわからないので、うまく仲間にしたい奴。
今回は、その両者を取り持てるのは女王モスラだけ!ってシーンが一番格好よかった。
ビジュアルも、神を超えるような神々しさと美しさ、凛とした佇まい。とにかく、モスラが格好よかった。

地上の覇者はゴジラ。
地下空洞の覇者はコング。
これを確定させ、安定させる映画だった。

地上では、変な敵(人間にとって)が現れれば、ゴジラの都合で倒してくれる。
ゴジラとの衝突を避けたコングは地下空洞に行き、仲間が居ないので孤独を寂しがる姿に哀愁があり可愛らしい。

何を考えているのかわからないゴジラだが、その行動には、縄張り意識と、SOSを受けて闘う男気があるようで、
地上で、北極のエネルギーを得るため、そこを縄張りにしている怪獣をあっさり倒し、パワーアップする。
青発光が、ピンク発光になる。
サイヤ人だ…

コングは、地下空洞で、同類を見つけるが、アジトに行くと、悪いコング(スカーキング)が君臨し、他のコングを力で支配していた。そこには、凍らせるゴジラのような怪獣(シーモ)がいて、スカーキングに恐怖で支配されている。

髑髏島で絶滅したと思われたイーウィス族(コングと心や手話で話せるジアが最後の生き残り)が、地下空洞にたくさん居て、独自に文明を進化させている。

地上のゴジラ、地下空洞のコング、同じ地下空洞だが隔絶されているイーウィス族
三者が交わらず住み分けができているところが崩壊することでとんでもないことになっていく。

スカーキングにボコボコにされたコングは、右手に新たな装備を着けてパワーアップし、スカーキングとシーモコンビと対抗するため、地上にゴジラを呼びに行く。
当然、ゴジラとコングは犬猿の仲なので、バトルに発展。
しかし、ジアが祈りで復活させたモスラの仲介により、ゴジラとコングの最強コンビが誕生する。
共に地下空洞に向かいバトルに。
さらに、地上に闘いの場を映しバトル。
当然だが、ゴジラとコングのタッグが敵を打ち倒す!

何より没頭するほど引き込まれたのは、人間が小さくて、何の力もないところだ。
これまでのシリーズでは、人間がゴジラやコングをコントロールしようとするが、今回は、全く出る幕なし。唯一あるとすれば、ジアがコングに助けを求め、それに応じるくらい。
一応、コングの凍傷になった右手をメカでパワーアップさせるのも人間だが、それはトラッパー(獣医)の軽快な音楽と共に活躍する姿を箸休め的に使う演出なので気にしないでおきたい。

人間は、地球ではちっぽけな存在で、ゴジラやコングなど怪獣たちに敵う存在ではなく、別世界で、怪獣が地球を地上も地下も支配していくところが最高によかった。
しかも、それをコントロールするのがモスラで、フォルムもそうだが、存在自体が地球の神だった。

コングが擬人化していくのは賛否あるのだろうが、無駄な争うはしないが、仲間のために命を張っていく漢気の塊な姿に興奮した。
ゴジラは主役でないのが賛否あるようだが、最後までつかみきれない、気ままな雰囲気が、孤高の怪獣で格好良かったし、最後にまた、ローマのコロッセオの寝床に帰って休むところが愛らしかった。

地上と地下に住み分けた両者が今後どうなっていくのか?楽しみだし、
続編があるようなら、今度は宇宙からの外敵に協力して倒すところも見てみたくなった。

ゴジラファンには屈辱だろうが、ゴジラの背に乗ってコングが闘う姿は鳥肌が立った。
その仲立をするモスラを挟んだスリーショットは最強だ!
たけお

たけお