尾崎きみどり

映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコの尾崎きみどりのレビュー・感想・評価

3.3
第一作はとかげが主役だが、本作はしろくまが中心となって物語が展開される。第二作はまほうのこというゲストが中心だったので、すみっコぐらしの映画というよりはスピンオフに近い印象があった。本作はお馴染みの面々が活躍するので満足度高し。とかげ可愛いよとかげ。
個人的には工場の内装が時間が経つにつれて変化していくのが凝ってて良かった。
社会の隅っこにひっそりと肩を寄せあって暮らしている訳アリの集団が、ある日森の外れに廃工場を見つけた。そこには工場長と自称する者がおり、言葉巧みに彼らを労働へと誘う。工場長の優しい言葉に涙を流す隅っこ集団はいつしか工場に取り込まれ…。
端的にいうとこのようなホラーな展開にもなりうるのに、すみっコぐらしというフィルターを通せばほのぼの可愛い世界になるのは不思議ですね。
普通なら行き着く先は地獄だし、運良く生還しても何人かは犠牲になってそう。でも本作はそうではない!(ギュッ)なぜならすみっコぐらしだからだ!ってことで皆傷つきながらも平和で優しいところへ行き着きます。
エンドロール後は不覚にも泣きそうになりました。子供向けだからってなめとったわ。可愛いは正義という言葉は真理だって実感しますね。
尾崎きみどり

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