紅梅シュプレヒコール

スクリーム6の紅梅シュプレヒコールのレビュー・感想・評価

スクリーム6(2023年製作の映画)
3.9
大人気スラッシャーシリーズ『スクリーム』も遂に6作目

前作から主人公が変わり、新たなスタートを切った今シリーズですが、一応全作地続きの物語になっているので要注意

前作と同じく今作でもシリーズファンへのサプライズは用意されているので、(覚えていないならば)過去作を鑑賞した後に今作の鑑賞に臨むのが良いかと思います

今回の物語は、ウッズボローでの惨劇を経験したサムとタラの姉妹とミンディーとチャドの前に新たなゴーストフェイスが現れるというお馴染みのものとなっています

冒頭もいつも通り惨殺シーンから始まるのですが、ちょっとした工夫によって変化を与え鑑賞者に「おっ」と思わせるシークエンスになっていたのが良い(まぁ、この冒頭大喜利自体がお馴染みなのだが)

今作の見所は、前作の経験からチーム感が生まれたウッズボロー出身4人組の結束力でゴーストフェイスの脅威に立ち向かっていく姿でしょう

シドニー、デューイ、ゲイル3人組の魅力には及びませんが、十分見ていて楽しいチームにはなっていました

前作では負傷していたことで逃げ役でしかなかったタラの活躍やホラーマニアであるミンディの道化っぷりは特に面白いポイント

ゴア描写もレベルアップしており、スラッシャー映画としての見所も満載

しかし、個人的に不満を感じたのは真面目に作りすぎている点

『スクリーム』ならではのバカバカしさが弱く、全体的なトーンがシリアスになっているのは残念でした

それでも見応えのあるスラッシャー作品に仕上がっていることは間違いないので、気になっているのであれば観て損はないと思います

しかし、次作の監督に起用されていたクリストファー・ランドンや主演のジェナ・オルテガとメリッサ・バレラの降板が今シリーズに今後どう影響するのかがファンとして心配です

一応サムとタラの物語は綺麗に終わっているので、新たな主人公が登場するのでしょうか