紅梅シュプレヒコール

アクアマン/失われた王国の紅梅シュプレヒコールのレビュー・感想・評価

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)
4.2
前作に引き続き主人公アクアマンをジェイソン・モモアが演じ、監督をジェームズ・ワンが務めた超大作ヒーロー映画の第2作目

呪われた矛に取り憑かれたブラックマンタの野望を阻止するべく、アクアマンはかつての敵オームに協力を求めることを決意する…

DCEUの刷新やアンバー・ハードの裁判沙汰など盤外で色々と問題が重なってしまった勿体無い作品

作品自体は最初から最後まで見応えがあり、前作に劣らぬ見事な続編となっていました

今作では前作で敵対していた実弟オームとタッグを組むことで兄弟ロードムービーとしての面白さもプラスされています

前作から引き続き登場するキャラクターが多いのもファンとしては嬉しいですし、新たなキャラクターを覚えることに脳のリソースを割く必要がないのも個人的には助かる点でした

ソー&ロキと重なるアーサー&オーム2人のダイアローグは可笑しいと同時に微笑ましく、画面に動きがない場面でも楽しんで観ることができました

もちろんアクションは流石ジェームズ・ワンと唸らされる迫力満点で壮大なものに仕上がっています

『アクアマン』に限らず、DCEU作品全般に共通する(まるで効果線が見えるかのような)漫画的なアクションが大好きなので、ジェームズ・ガン主導の新ユニバースでも引き継がれていて欲しいなと願っています

ホラーを得意とするジェームズ・ワンらしい要素(ポゼッションやグロテスクな描写)も随所で楽しめ、大満足の一作でした

ちょっとアホっぽく見える海洋生物を模したガジェット群も『アクアマン』ならではの魅力ですね