Norisuke

インフィニティ・プールのNorisukeのレビュー・感想・評価

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)
3.7
高級リゾート地として知られる孤島に訪れたスランプ中の作家ジェームズ。裕福な資産家の娘である妻のエムとともにここで新たな作品のインスピレーションを得ようと考えていた。ある日、彼の小説のファンだという女性ガビに話しかけられたジェームズは、彼女とその夫に誘われ一緒に食事をすることになる。意気投合した彼らは、観光客は行かないようにと警告されていた敷地外へとドライブに出かけるが…な話。

プールの中で不思議なことが起こる話なのかと思いきや、あまりプールは関係なかった。
犯罪をおかしても金さえ積めば自分のクローンを作成し、処刑することによって罪を免られる、というモラルギリギリな状況で、セレブ達に翻弄されていくジェームズは中流から上流へ行こうとする人の苦悩を見ているようでゾクッとさせられる。
酒やバカンスに飽きたセレブ達の暴走は『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』や『パージ』を観ているような感じ。上級国民という言葉が一人歩きしている日本でもこういう物語を見せられると心がざわついた。

狂気一歩手前だったセレブ達がシーズンオフになると普通の顔して帰っていくのも実に恐ろしい。人間の業をまざまざと見せつけられる映画だった。オススメ。
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