dm10forever

湘南爆走族のdm10foreverのレビュー・感想・評価

湘南爆走族(1987年製作の映画)
3.9
【とにかく好き】

過去鑑賞です。

とにかく原作が好き。好きすぎて授業中に読んで先生に没収されたけど、古本屋でまた買って、また読んで・・・。
高校生の頃はとにかくハマってた。「ビーバップ~」とはまた違った魅力がある作品ですよね。
単純に「暴走族」「喧嘩」「怖い」というレッテルで決めつけるのではなく
「ただ走りたいだけ」っていう理由がカッコいい。

語りだしたらきりがないんだけど、何故今になってレビューをあげる気になったのか・・・。
実はこの作品で原沢良美役を演じていた我王銀次さんという俳優さんの命日がもうすぐなんですね(1992年12月7日)。表情は強面でガタイもでかい。だけど硬軟どんな役でもこなすとても魅力的な俳優さんでした。
この原沢役も、まるで彼の為にあった役かのようにハマリ役で、主役ではないけど「縁の下の力持ち」という役を見事に演じていました。

この作品自体は江口洋介や織田裕二、竹内力ら、後のスターが出ていたことでも話題になりますが、僕にとっては我王銀次さんの原沢がとても印象深くて、ついつい何度も見てしまう作品の一つです。

作品自体は普通なのかもしれません。飛びぬけて演技が上手とか、杉本彩のエロシーンとかがあるわけでもなく。
でも、何か好きなんですね。

因みに原作漫画は本当に好きなんですが、基本コメディなのにたまにぶち込まれる硬派なお話しは不意打ちで泣いてしまいます(今でも)。
その中でも特にお気に入りなのは「10オンスの絆」と「1/5 LONELY NIGHT」というエピソードです。
これはどちらもライバルチームの「地獄の軍団」の総長、権田二毛作に関わるお話しなんですが、今読んでも泣きますね(確かOVAにもなってた気がするけどそっちは見てない)。

「バカヤロウ!!俺達ゃ、何年湘爆と喧嘩やってんだ!!」

ここだけ切り取っても「?」なんですが、何故権田がこんな台詞を言わなければいけなかったのか?何か熱いんですよね~だからこの台詞大好きなんです。

・・・脱線したので本題に戻ります。

我王銀次さんがご存命であれば50台後半。まさに俳優としてノリノリだったんじゃないかな・・・。あまりにも早すぎる訃報が本当に衝撃過ぎて、未だについこの前のことのような気がするくらい。
そっか・・・もうあれから25年も経つんだ・・・。俺も年とる筈だよ(笑)

近いうちに「チ・ン・ピ・ラ」とか「ビーバップ完結編」とかも見ようかな。

追悼の意を込めて、原作に散りばめられた数々の名言の中から大好きな原沢の一言。

「湘爆だぁ!!!当たると痛えーぞぉ!!」
dm10forever

dm10forever