【親知らず、子知らず】
2010年11月8日深夜、カナダのマーカムにある閑静な住宅街でベトナム移民の一家が襲われるという凄惨な事件が発生した。
娘のジェニファー・パンは階段脇の手すりに体を縛り付けられただけで被害はなかったが、母親のビック・パンは2発の銃弾を受け絶命、父のハン・パンも複数の銃弾を浴びて意識不明の重体となってしまう。
ジェニファーは必死に911に電話をかけ、助けを呼ぶのだが・・・
当初は「物取りの犯行」という線で警察も捜査を始めるが、その過程で浮かび上がるいくつもの小さな疑問がやがて確信に変わったとき、事件は最悪の結末を迎えてしまう・・・。
これは実際にカナダで起きた殺人事件を追ったドキュメンタリー作品。
なので、実際に事件の内容をご存じの方もいらっしゃるかもしれないし、僕も薄っすら「事件名」は覚えていたけど・・・っていう感じ。
というか、かなり胸糞案件だったこともあって記憶に残っていたのかもしれない。
ほぼタイトルとジャケットの段階で事件の方向性やオチは見えてもいるんだけど、問題はそこではなく、まさに「ジェニファーのしたこと」を掘り下げていく事で見えてくる深い闇。
これは何も移民の人たちだけに限ったことではないんだろうけど、やっぱり「親の期待」と「子供が感じる重圧」のバランスってとても難しいよね・・・・・・・・・っていう事だと思っていた。
親と子のそれぞれの想いがあったが故の悲劇だったのだと・・・。
しかし、この事件は何だか違う匂いがする。本当にそんなことだっただろうか・・・?
そして見えてくる事件の真相。
あとは一応フィルターかけて「取調室」の中にて・・・。