MasaichiYaguchi

PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

3.8
イ・ヘヨン監督が、1930年代のソウルで繰り広げられる諜報合戦を緊張感たっぷりに活写したスパイアクションは、仲間の為に暗殺作戦を成功させなければならないユリョンと、自分にかけられた疑いを晴らそうとする者たちの心理合戦と死闘がスリリングに展開する。
1933年、日本統治下の京城では抗日組織「黒色団」のスパイ“ユリョン”が暗躍していた。
新たに赴任した警護隊長の高原は総督暗殺を阻止する為、朝鮮総督府内に潜む“ユリョン”を捕まえようと罠を仕掛け、或る人里離れた崖の上のホテルに容疑者たちを集める。
疑いをかけられたのは保安情報受信係 監督官の村山、暗号記録係のチャギョン、政務総監秘書の佑璃子、暗号解読係長ウノの4人、彼らに与えられた時間はたった1日で、自らの疑いを晴らさねばならない。
仲間たちの為に暗殺作戦を必ず成功させなければならない“ユリョン”と、疑いを晴らして生き残らなくてはならない者たちの緊張感あふれる駆け引きと死闘が幕を開ける。