Garikuson

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビーのGarikusonのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アルバイトで殺し屋業を営む神村兄弟。いつの日かプロの殺し屋として組織に属して高待遇を受けるために仲介役のさえないおじさんの赤木と共に日々の仕事をこなしてはいるものの、二人の実力は大したことがなく、プロにはなれていない。
鬱屈した日々を送る中で、赤木は兄弟にある提案をする。殺し屋組織の枠を無理やり空けることができれば、プロとして組織にエントリーしてもらえるかもしれない、というものである。要するに、今所属している殺し屋を2人暗殺して代わりに成り上がろう、というプランである。
ノリノリでそのプランに乗る神村兄弟。ターゲットとなったのは、気鋭の女性殺し屋2人組のチサトとマヒロであった。
チサトとマヒルは相変わらず二人でルームシェアをしながら日々をダラダラと過ごしていた。双方ズボラでだらしないため、組織に上納しないといけない金と昔登録したスポーツジムの会費が積もり積もってえらい金額になってしまっていることに気づく。支払期限は本日15時。慌てて銀行に向かうも、なんとも運の悪いことにその銀行に強盗が入る。
なんとか支払いを時間内に終わらせたい一心で銀行強盗をコテンパンにやっつける二人だったが、結局時間には間に合わず、立ち回りが周囲の恐怖心を煽ってしまい銀行強盗と勘違いされたことで警察沙汰になってしまったことから殺し屋協会から謹慎処分を食らって収入源が絶たれてしまう始末。仕方なく別のアルバイトでなんとか生計を立てることにする。
コミュ障のマヒロの為にチサトが選んだ着ぐるみのアルバイトだったが、貰った僅かな給料もチサトがルンペンとの賭け将棋で全額スッてしまう。なんともうまく行かない現状に呆然とする二人。
そんな二人を赤木は監視し、神村兄弟は二人を暗殺するチャンスを今か今かと待ちわびる。

ついにその時がきた。

二度とギャンブルはしないと誓った筈のチサトが再び賭け将棋をしたことにブチギレたマヒロが喧嘩をふっかけ、着ぐるみ姿の二人は大乱闘。バイトを首になってしまう。
失意の中で帰路につく二人を後ろから尾行する神村兄弟。千載一遇のチャンスとばかりに二人に襲いかかるが、すでに尾行に気づいていたチサトとマヒロは一瞬にして二人を撃退する。
謹慎中ということもありトドメは刺さず、いつもの掃除屋を呼んで兄弟を引き渡す二人。
しかし無駄話をしていた隙に意識を取り戻した兄弟は、清掃スタッフを半殺しにしてその場から逃走してしまうのであった。

命からがらその場から逃げ出した兄弟だが、組織に弓を引く危険人物としてお尋ね者になってしまい、仲介をしていた赤木は組織に粛清されてしまう。
いよいよ引っ込みのつかなくなった神村兄弟。偶然にも贔屓にしていた定食屋でチサトとマヒロに出会ってしまいその場から逃走、廃工場へと逃げ込む。
謹慎中のチサトとマヒロだが、半殺しにされた清掃スタッフから正式に依頼を受けたため、例外措置として殺害許可がおりたことで心置きなく戦える状態になる。

神村兄弟vsチサト&マヒロの激しい戦いの火蓋が切って落とされることになるのであった。。。


相変わらずの日常パートの緩さ。ジョークやギャグシーンとアクションのメリハリが凄まじい。
井澤彩織のアクションはさすがの一言。今作でもキレッキレ。

ラストバトルの見応えもバッチリ。ガッツリ肉弾戦を繰り広げてくれる。お兄ちゃんも強かった。

最終戦に赴くマヒロと兄貴。互いに不思議な友情が芽生え、スポ根を思わせるような掛け声もアツい。互いに互いを認め合い「あいつら、きっといい殺し屋になるね」と言うチサトと「あいつら、こんな会い方じゃなかったらすげえいい友達になれたかも」と言う弟の言葉がエモい。
でも最後の最後の無情さよ笑
それはそれ、これはこれ、を地で行く無慈悲なトドメに乾いた笑いが出てしまった。

長さもちょうど良いし、ゆるい女子トークも心地よい。次回作とドラマにも期待。

ただ毎回この監督の作品を見ていて思うのだが、男性キャラが本当に華がない。。。。。前作のベイビーわるきゅーれも、国岡も、女性以外本当に華がないのよ。。。。。

とはいえ、精神年齢低めだけど可愛げのある弟と、弟をうまくフォローしながら支える気のいい兄ちゃんの雰囲気はとても良かった。あと兄ちゃんのブラジリアンキック美しい軌道🤩
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