のぢ

岸辺露伴 ルーヴルへ行くののぢのレビュー・感想・評価

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
4.2
良い…原作に上手いこと肉付けしてあって、かつゾワっとする怪談風味の味付けがたまらなく美味い
「ジョジョの奇妙な冒険」のジョジョ要素をギリギリまで削りつつ、かつ「奇妙な」部分へのフォーカスが気持ちよくハマってる(ヘブンズドアー発動してるけど姿は見えないとか)ので、上質なJホラー映画のようなゾワゾワ感がある

原作に無かった追加パートは、元々の良さを崩さず、分かりにくかったポイントを補完するようになっていて、より解像度が上がってることで原作未読でもスーッとストーリーが入ってくるようになっていてその辺の配慮も優しいなと感じた

映像でさらに言えばずーっと画面の雰囲気が明るくならず湿っぽさと暗さが漂ってるのが実に「奇妙」でベネ
他方、映像も驚くほど綺麗でルーブル館内に入るシーンは軽くため息が出るほどルーブルの美しさ・荘厳さを思い知った

そんでもって露伴先生と泉編集のバディ感がまたいいんよね…理想の凸凹コンビって感じ
がして、ずーっと見ていられる
そしてこの映画の肝になる奈々瀬役の木村佳乃さんの良さ…儚げでどこか影のある、1度見たら忘れられないほど美人…居るだけで少しずつその場を満たしていく色気が、スクリーンを通して伝わってきて、心臓がちょっと早くなるほど美人で見入ってしまったなぁ

これは実写化という枠組みから1歩外へ踏み出した、ホラーとサスペンスの融合がたまらない1本!
これは何回見ても味わい深く、何度でも楽しめる!現に見て1夜経ったけどもう1回見たくなってきている
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