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岸辺露伴 ルーヴルへ行くのayellowbirdのレビュー・感想・評価

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
3.9
荒木飛呂彦の大人気コミック“ジョジョの奇妙な冒険” のスピンオフ作品で、高橋一生の主演で2020年にNHKでテレビドラマ化された“岸辺露伴は動かない” の劇場版!
相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力 “ヘブンズ・ドアー” を備えた漫画家・岸辺露伴。青年時代、露伴は淡い思いを抱いていた女性から、この世で最も邪悪な “最も黒い絵” の噂を聞いた。それから時がたち、その絵がフランスのルーブル美術館に所蔵されていることを知った露伴は新作執筆の取材と、かつてのかすかな慕情のためにフランスを訪れる。しかし、美術館職員に “黒い絵” の存在を知る者はなく、データベースによってヒットしたその保管場所は、今はもう使われていないはずの地下倉庫 “Z-13”だった…。

フランスロケを敢行し、奥深く作り込まれた作品! この世で最も邪悪な“最も黒い絵”。その絵を探し求めてルーヴル美術館に赴く露伴と京香。そして、その絵と邂逅することで、“黒い絵”が描かれた背景や作者の思いを知るに至り…。
フェルメールが青色にこだわり、借金をしてまで高価な顔料“ウルトラマリンブルー”を買い求めたように、画家には自身の作品を完成させるためにどうしても必要な“色”がある。そんな画家の拘りが、露伴との関係性を絡めつつ、奥深く描れていると思った。
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