ドラマはジャンケン小僧の回だけ見たことがある。漫画は「動かない」の方は読んでる。
見ていて感情が動くことがなかった。
感動も感心も畏れも笑いも、イラつきすらもない。
それでも高橋一生の岸辺露伴っぽい振る舞いは良かった。
終盤に明かされる黒い絵の誕生秘話がかなり退屈だった。ここでは高橋一生の岸辺露伴っぽい振る舞いも楽しめないので、無の状態で見ていた。
コンパクトな話なんだし、もっと短くまとめてくれても良くね?その方がこの映画の狙いの一つであろうオシャレさには適っていたと思うんだけど。
(もし「ある程度の長さにしないと見応えが……」みたいな判断があったのだとしたら、かなりくだらないなと思う)
──その他、細かな感想。
・これはドラマシリーズにも当てはまる美点だけど、わざわざスタンドという概念の説明をしたりしないのはかなり好印象。スタンド像を見せないのもベネ。
・スペシャルドラマみたいだった。
・父親と娘の2つの写真を並べるくだりはちょっと良かった。「同じ場所、同じ構図で、数年越しに家族写真を撮る」みたいな試みの画像がエモくて結構好きなので、そんな感じで良い。
しかもこの映画の場合には、父親側には家族写真という意識すらないというのも良い。関係ない二つの写真が並んでるだけなんだけど、そこに勝手に意味を見出すっていうのは、ある種エモさの本質を突いているような気がする。