原作ありきの作品なのでどうしてもその部分には注目してしまうが、本作はうまくストーリーを広げていったと思います。
ただ、肝心の“作風”は荒木飛呂彦テイストが薄め(どちらかというと伊藤潤二っぽいような?)。もっと予算があって、監督がダリオ・アルジェントだったらどうだったかしら…などと妄想してみたり。
原作と違って良かった部分は、漫画には登場しなかった泉京香がいい味を出しているのと、野口さんに救いがあったこと。
このシリーズの成功のほとんどは髙橋一生の存在にあると言っても過言ではないでしょう。荒木飛呂彦の分身ともいえる岸辺露伴を演じられるのは彼しかいないと思えるほど(またこの人、荒木先生に顔が似てるんですよねw)
パタリロの加藤諒と並ぶ、漫画原作の実写化における奇跡のキャスティングです。