肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

87分の1の人生の肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

87分の1の人生(2023年製作の映画)
3.7
フローレンス・ピューのピアノ弾き語りと難しい役を垣間見る自責で生活が一変する"生き残ってしまった"な遺族との衝突と親交のヒューマンドラマ
孫後見人との生活にやきもきする人間として枯れていくモーガン・フリーマンの演技も合せてただならないものを感じる見逃すには惜しい"事故と親族と責任"に永遠に向き合う人生

フローレンス・ピューさん、『ミッドサマー』に続き"相当難しい役どころ"に挑戦なさってるw
それも、"家族(親族予定)の喪失"という類似点を添えて…
日本でほとんど劇場公開スルーされてると思うので、見ない手はないっすよ?😉

原題は『A GOOD PERSON』(善き人)で、邦題は『2分の1の魔法』を彷彿とさせるような厭らしさを感じるかも知れませんが、実際に本編に出てくる「キーアイテム」のモーガン・フリーマン(婚約者の父親役)が嗜む"ミニチュア鉄道模型"に関する話なので、どちらかというと"邦題の方が良題"として推せるくらいです。
『A GOOD PERSON』だと、かなり(死者出た側の)父側のモーガン・フリーマンさん視点に"荷重"がかかる意味合いが強いので尚更ですね。

もうこの映画の設定で、カップルでも夫婦でもより『家族(親族)』という形態を計画してる男女もそうだし、友人間だろうと1日中話し合えられるような内容ですよねぇ。
それくらい、"赤の他人との家族形成"で親交を重ねようとする"誰にでも起こりうる身近な内容"。故意ではない『事故』の話です。
それも、事故の要因として"(死亡事故として)被害者100%とは言い切れない"のがなんともこの映画の"ミソ"。本人も"自責の念"があるから再起することなく堕ちていく難しさ…
赤の他人の鑑賞者としては、ただ単純な思考で主人公(フローレンス・ピュー)を責めまくって、鬼の首とったかのように終わる話ではありません。
問題は、"その後の人生"であるのです。

現代なら車運転で、地図ナビだって車の機能として組み込まれてることもあるし、スマホ検索だって、音声操作、隣or後ろの席にスマホ渡して操作してもらう、一時停車まで待つなど"もっと違うやり方"を選択していれば…なんて"if"の方法はいくらでもあります。
でも、車運転者に聞きたいですが、運転中スマホ操作も含めて、"少しもよそ見運転や前方不注意をしたことはないと誓えるのか?"となると、この主人公の行動に石を投げられる人って2,3割くらいまでほとんどいなくなりそうな気もするんですよね…

そういう事も含めて、こういう問題が浮上するのに至り、地球上で人間はまだまだ車の自動運転が安全面でも法的にも世に満ちていないし、日本じゃあと何十年かかるんだ?というくらいの"人の不確かな運転技術に頼ることでまだまだ死亡事故は起こる"し、"夢の21世紀像SF"の「空飛ぶ車」だって早くても30〜50年くらい先まで一般層に行き渡らない"夢のまた夢の避けられた死亡技術"なのでしょう…
話は飛んだように思われるかも知れませんが、この映画をみて思ったのは個人的には"夢見る人間の悲しみを産む「未発達」さ"、『虚無感』です。

"加害者"ではないのに、責任の割合としては"0ではない"。
それを読み取って「おまえが悪い!」と非難の目で見ていたはずの恋人父(モーガン・フリーマン)から主人公に歩み寄り、お互いに"依存症コミュニティ"で協同治療を目指す親交を重ねていくという、痛々しいながらもすんなりゆく「再生」の物語かと思えば…
やっぱり"善き人ではない"様々な「葛藤」が、遺族の父(祖父)、娘(孫)にどうしてもあるリアルとがあるんです…

忘れてはならないのが、難しい主人公役に挑戦するフローレンス・ピューさんもそうですが、齢86歳アラナイン、映画俳優からも人生からも卒業が見えてるかも知れない、そう感じさせる"卒寿"に近づくモーガン・フリーマンさんも、"やっぱりそういう役"になるわけです。
だからこそ、この映画って意外にもモーフリマンのフィルモグラフィー中でも忘れてはならない"象徴的"な役に後になって感じられるかも知れないですね…

じいちゃんになって孫娘のセ。クス案件ってきちぃって!!😫(ここに纏わるシーンは抜群のコメディw)