金春ハリネズミ

ザ・キラーの金春ハリネズミのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・キラー(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

フィンチャーですって。

おもしろかったです。
キレッキレというか。

ビンビンというか。
キレッキレでした。

どうでしょう。
原作未読ですが、
"一方的な制圧"という意味では「イコライザー」のロバート・マッコール的な感じでしょうか。
ただ本作の主人公、殺し屋には正義や忠なぞは一切ありませんから、やっぱりちょっと違うか。

要するに「主人公最強モノ」ですね。彼の冷徹で静寂な仕事捌きにハラハラドキドキ、ついでにうっとりな一本。

ただそれ以上でも以下でもないというか。
本作はただ保身のためだけにその最強すぎる敏腕が発揮されるため、早い話がスカッとしないし、彼が殺られるという危険性も、作中極めて低い。
同じマイケル・ファスベンダーなら、リドリー・スコットの「悪の法則」とか、あとは武の「アウトレイジ」みたいな、あの怖さをなんとなく勝手に期待してしまったす。

前作Mankをまだ観ていませんが(早よ見ろ)僕のイメージ、デヴィッド・フィンチャーって「どんでん返し」のイメージ(その手の作品が好き)なので、本作も「なんやかんや大きい裏切りがあるんじゃないのか?」と、下手に勘繰って杞憂してしまったのがひとつ失敗でした。
(それとも私何か見逃してしまっているのかしら。。)

それからCGがすごくて。
これ作中ほとんどCGなんでしょうね。
今の時代、欧米なんだから当たり前なんでしょうが、CGが、もとい、AIがずっと画面に出てくるので、もうそれがとかく気が散って気が散って。

SFやファンタジーやアクションは百歩譲って、タクシーの会話シーンとか、ティルダウィンストンのアップとか、あんなん本人でええんちゃうのん??
めちゃめちゃ不自然でした。

終始「不気味の谷」なシーンがひたすら続くので、僕はずっと「これはCGか?こいつはAIか?それともモノホンか?」と、全く関係ないところに集中してしまって、、
ただでさえブツクサなんかそれっぽいこと喋り続ける作品なのに、ほとんど聞き逃してしまう始末😣

Netflixで復讐(復習)しますね。