konishike

アンダーカレントのkonishikeのネタバレレビュー・内容・結末

アンダーカレント(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

いやー…うん、めっちゃいいじゃんね、シンプルに
暗転多かったけど今泉監督作品ってこんな感じだっけ?アンダーカレントに関しては暗転多めでジャストだなあという所感。

原作読んでから映画観たので、脳内補完してた余白を埋めてもらう感じでかなり満足した…
→かなえの水中で首絞められるシーン、さなえちゃんの暴行シーン、倒れたかなえが堀さんに殺すようお願いして涙拭くシーンとか…
かなえ水中首締めの場面はやっぱり映像になると余計不安感・恐怖感が増して、素晴らしかったです。水が揺らいで水面から見えるかなえの輪郭がボヤけて人かどうかすら判別が出来なくなるみたいな描写、もう完全に満点ですよね。
私視点だとかなえの心情とばっちりマッチしている(自分が生きていていいのかわからないさなちゃんの事件を発端にした漠然とした希死念慮から来る、自己と他の区別がつかなくなる感じ)ように思えてドカ泣きした。泣くな。
細野晴臣のサントラも最高だよ…めっちゃ不安と恐怖を煽ってくるじゃん…

原作よりラストシーンしっかり書いてるのも今泉監督なりのこだわりなんじゃないかと思って、いまの私はドンピシャで勝手に助からせてもらいました。
最近人に言われましたけど、人間ってお互いに頼って迷惑かけて生きていくもんだから、全部ひっくるめて信じちゃっていいんだよって。サブ爺言ってましたけど、これマジめちゃくちゃ救いです。堀さんがかなえに全部話して、そのあと散歩について行く場面も含めて救済でした。

他人にどうしようもないレベルで迷惑かける嘘ついても、人傷付けて自分がBADに入っても、生きている限り生きていくしかない…なので、生きます生にしがみつきます、ハイ…
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