原作は未読ですが、今泉監督の新作ということで楽しみに鑑賞。
漫画原作だけど、どちらかと言うと小説を読んでいるのに近い感覚になる作品でした。
ぼんやりと仄暗い色彩と、随所に出てくる水(お湯)のシーン、さらに細野晴臣さんによる重厚で静謐な音楽で、登場人物たちの不安な気持ち、心の奥底に隠した気持ちが伝わってきて、全体的に重めな印象。
これまで私が観てきた今泉監督の作品の中ではちょっと異色な感じがしました。
結末がどうなったのかという想像は鑑賞者に委ねつつ、ほのかに希望を感じさせるようなラストカットが好き。
真木よう子さんは割と強めの役のイメージがあったので、今回みたいな役は新鮮で良かった。
そして瑛太さんはこういうちょっとダメな男性の役が抜群に上手いんだよな。
たまたま前日に行ったカフェがロケ地として登場してて、タイムリーでびっくり。
