ふじ

アンダーカレントのふじのレビュー・感想・評価

アンダーカレント(2023年製作の映画)
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水の中のイメージショットがあったり、画作りの抜けの感じも、今泉監督映画では珍しいタッチ。かと思えば、カラオケでリリーフランキーの歌が刺さっちゃうシーンとかは、シリアスなのに笑えて、今泉さんぽいなと思ったり。
リリーさんとか康すおんさんが魅力的すぎる。衣装や小道具や話し方、一瞬一瞬で、歴史を感じるキャラ設定がよい◎

誰かの不在から存在を紐解いていく、という流れが個人的にめちゃ好きです。。
想像、妄想、根っこ辿るとその人を信じる思考がそのまま記憶になってて、でもそれはその人自体と同一では無くて、幻影のような、見えないけどあるもの。「街の上で」では街がそういう位置付けにあったっけな…?幻影は人と共有できるけど、そのひと自体はいつも共有できない。
本人を知る機会は本人と居る短い時間にあるかないか、貴重な時間だよなぁ。と感じられる映画。
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