終わらない週末の教祖ちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

不安の演出がめちゃくちゃ上手い映画。とにかく不安。緊張感が途切れない、ものすごいストレスフルな映画。面白い。
まず微妙に溝のある家族が週末を過ごそうとする家で、トラブルが発生して元の家主の父親と娘が戻ってくるという妙な共同生活。お互い敵意を隠さないし、一定の距離を保つ中で、何とか理性でうまく共存しようとしていく。その中でも飛行機の墜落、チラシのばら撒き、鹿の大量出現、など不安要素が上手い見せ方で不安を煽ってくる。一番好きなのが自動運転車の追突シーン。あれは気づいた瞬間めちゃくちゃびっくりするし、他の映画でも見たことない凄くいい演出だった。
クライマックスでもどんどん不安を煽る演出が続くが、女性陣と男性陣でそれぞれ命がかかった瞬間に図らずとも一致団結した、剥き出しの叫びがめちゃくちゃ良かった。この映画で一番イーサン・ホークがしっかりしたシーンな気がする。
ラストで女の子がシェルター見つけてフレンズの最終回にありつけるシーン、自分を信じて行動した結果辿り着けた「幸せ」という意味でも本当に良い見せ方だと思った。