Kazu

ナイアド ~その決意は海を越える~のKazuのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます



最近はWOWOWのラース・フォン・トリアー特集にどっぷりハマっているので😅
気分転換にこちらの作品を…

アネット・ベニングとジョディ・フォスターのバディ作品、配信になったので早速鑑賞

マラソンスイマー、ダイアナ・ナイアドを描く実話、少々ドラマティックに脚色はされているとの事ですが、そんなことは気にせずとっても楽しむ事ができました。

キューバからフロリダまでの約180Kmを永破する事が彼女の最大の夢だった…
28歳の時に一度は諦めスイマーを退いた彼女は60歳の誕生日を機に再度チャレンジを決意。

30年ぶりにスイマーとして泳ぎ始めたダイアナ、
水に沈む身体が静寂に包まれ、泳ぐことが使命のように『サウンド・オブ・サイレンス』の歌詞が重なり、サイモン&ガーファンクルの歌声から始まる今作がただのスポ根ドラマでは無いことを匂わしてくれる。

ダイアナの諦めない心と身体を動かす原動力はどこから来ているのか?

20代に成し得なかった後悔と屈辱か、
幼少期の心の傷、思春期に受けた虐待、彼女の辛い過去を払拭するには、自分自身が強くなる他無かった、
やり残した夢を達成する事がこれから先の彼女の生きる力となるのでしょう。

話の流れとしては、シリアスな物語になりそうな題材ですが、全体的にはコミカルに描かれ、大女優が醸し出す二人の空気感は、さすが!と、唸るしかありませんでした。

人が命をかけて物事を達成する姿というものは、無条件で感動するし、結果を出した人間が放つ言葉には説得力がありとても勉強になるので、たまにはこんな作品も観なくてなりません。

ダイアナが偉業を成し得たことは実話であって、結果はすでにわかっているにも関わらず、ここまで感動させ涙を誘う作品に仕上がったのは、アネット・ベニング、ジョディ・フォスターの身体を張った演技(共に60代)がいかに素晴らしいかを見せつけられた作品でした。

ツボに入ったシーンは、随所にあって、個人的には…
60歳を過ぎたら世間は一気に老人扱いすると、「死への一方通行だとしても平凡に屈する必要ある?」と必死の思いで問いかけるダイアナに、ボニーが直ぐさま、私は58歳だけど…爆笑しちゃった🤣
ここんところのニュアンスがお伝え出来ないのが悲しい(配信で観れますので是非)

"ダイヤモンドも元は石炭の塊"と、
スローガンを横目に筋トレに励むダイアナがとても可愛いです😂

ネトフリオリジナルでは、今年1番かなぁ〜
Kazu

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