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ニモーナのdojiのネタバレレビュー・内容・結末

ニモーナ(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ラストでニモーナが姿を変えてしまってから、復讐心で街を破壊していくのかと思いきや、彼女が最初に社会からの拒絶を感じたシーンをかたどった巨像に刺されて自殺しようとしていることがわかる。彼女がずっとふざけてばかりで核心を避け続けているのは、相手のこころがわからなくて、どうすれば合わせられるのかを探り続ける不安があるからだというのがはっきり感じられるシーンで、そこをクライマックスにもってくるのはすごいと思ったし、なんだか悲しくてずっと泣いていた。

リズ・アーメット演じる主人公も、繊細な男として最後まで描かれているのもいいと思う。クライマックスにアクションで活躍するというよりも、死に向かおうとする友を止めて謝るというシーンをもっとも重要なシーンとして描いていて、ゲイというセクシャリティだからというより、彼のようなパーソナリティのキャラクターを真正面に描いている新鮮さがあった。
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