doji

ジョン・ウィック:コンセクエンスのdojiのネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

ストリートペイントや甲冑、ドラクロワの絵画など、「鑑賞」を目的とするようなものが随所に散りばめられていて、動く絵画としてのアクションムービーが模索されているのがわかる。よく、あたまからっぽにして観れるという言い方があるけれど、それならこのくらい内容を抽象化して、とにかく美的な感覚を突き詰めないと、それってほんとは実現できないことだよな、と思った。

国立新美術館のコンチネンタルシーンは終始愉快だったし、西部劇オマージュのラストもいい。パリだからとわかりやすくフレンチエレクトロが流れているのも、なんだか時代感がバグってておもしろかった。ラストでジョンが亡くなる必然性にも美しいものがあって、4本の映画を走り抜けた独自の爽快感はこのシリーズにしかできなかったものだなと思う。おつかれさまでした。
doji

doji