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コット、はじまりの夏のMのレビュー・感想・評価

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)
4.0
9歳の少女が親戚の家に預けられたひと夏の物語。
言葉が無くても交わされるもの。
言わなくてもいいことを言わずにそっと寄り添い合う温かみ。
言葉にしなければ分からないこともあるけれど、分かり合い思い遣るための沈黙ってある。そして、言葉の代わりに示せるものも沢山ある。
コットのこれまでと、これからを思うと胸が痛いけれど、同時に希望も感じる。
新鮮な空気を吸い込むような、息苦しさから解放された感じがした。
素朴で繊細で美しく、腐りかけてカサついた心が息を吹き返すような映画でした。
涙か鼻水が分からぬほど泣きました。
気付いたらパンフ買ってました。
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