deadcalm

コット、はじまりの夏のdeadcalmのレビュー・感想・評価

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)
4.2
主人公だけでなく全体的に言葉少なで、シンプルな作品。『ミツバチのささやき』の頃のアナ・トレントを彷彿とさせるキャサリン・クリンチが逸材。

薄暗く乱雑で窮屈な実家の雰囲気やだいぶクズな父親像など、要行政介入とまではいかない(生活保護は要るかも)程度の機能不全家庭の描写がなんともリアリティがある。ケン・ローチの映画みたいな問題提起力すら感じる。

わりと淡々と進むので淡々と見てたけど、ラストで急にエモさが爆発する。ここだけで★2個分くらいある。胸を締め付けられる。
deadcalm

deadcalm